自身の健康について気軽に質問できるような医療の専門家が身近にいると安心できますよね。ご家族や親類にいると、ちょっとしたことであっても簡単に相談しやすいものです。でも周りにそいった医療従事者がいなくとも、かかりつけ医を見つけておけば大丈夫です。
「お医者様」にこんな大したことないことを聞いてもよいのだろうか・・
別に病気と言うほどのことではないけど、気になることが・・
そのような心配事や検診結果の相談など、身近なかかりつけ医がいると安心です。
そこで、私が考える「良い」かかりつけ医の条件についてご紹介し、かかりつけ医の見つけ方やかかりつけ医との関わり方に関して述べさせていただきます。
かかりつけ医とは
病気になったら病院で医師が診察する。
このようなイメージを抱いていらっしゃる方も多いと思います。このイメージは正解です。でもかかりつけ医の場合は、それだけではありません。
病気だけでなく健康(の不安)に関しても相談することができます。
身近な医師で、健康相談を受けてくれるのがかかりつけ医です。
かかりつけ医はどこにいる
かかりつけ医を探したいが、どこをどうすれば・・
悩まれる方は大勢いいらっしゃいます。結論から申し上げますと、かかりつけ医も人間ですので、相性を知るために、近くのいくつかの病院にいってみるほかありません。
自分に合う合わないは、1度だけでなく何度か通ってみて判断することがお勧めです。
もう少し加えると、かかりつけ医は1人でなくても良いです。この病気の時はここの先生、この時はあちらの先生と分けて考えても大丈夫です。
何科?
医師には得意分野があります。大きく分けると内科と外科です。多くの場合、さらに〇〇内科、●●外科と分かれています。
この病気は□□科
とすぐに判断できると簡単ですが、難しい時もありますよね。
おおよそ以下のように考えるといいかもしれません。
ケガ ーーーー 外科 (特に関節は整形外科、傷跡を残したいくない場所は皮膚科)
風邪 ーーーー 内科 (子供の場合は小児科)
頭痛 ーーーー 脳神経外科
めまい ーーー 脳神経外科、耳鼻科
咳 ーーーーー 内科(呼吸器)
胸痛 ーーーー 内科(呼吸器、循環器)、心臓血管外科
腹痛 ーーーー 内科(消化器・胃腸)
背部痛 ーーー 内科(消化器、循環器、泌尿器、腎臓)、整形外科
以上は、目安に過ぎません。専門が仮に違っても、医師は症状から適切な医療機関を紹介してくれます。
ご自身でわからない場合は、迷わずに何科でも構いませんので、まずは来院して医師に相談することがとても大切です。
大病院の罠
病気になったり、要精密検査となった場合、ある一定の方は大学病院や総合病院の方が良い治療、検査をしてくれると信じて、いきなりいわゆる大病院へ来院されます。
確かに病気の性質や検査の難易度によって、大きな病院の方が向いている場合もあるのですが、実は診療内容の基本は病院の規模に関わらず、担当する医師と疾病に関するガイドラインによって決まります。
おすすめできるかかりつけ医
① 病院の近さ
かかりつけ医は、自宅からのアクセスの良さが欠かせません。病院までの距離よりも、通いやすさが大切です。
② 病院の雰囲気
病院が新しいかどうかよりも、清潔であるか、待合室やトイレなどの状態をみてみてください。また受付の方の話し方や雰囲気、看護師の方の忙しさを観察すると良いと思います。
③ 担当医
診察の際に対等に話されるか、話せるような雰囲気のある医師であるか。患者さんの話を聞きだす話し方であるか、医師側が一方的な話をしていないかを確認してみます。
また、病気だけでなく、生活全般に対する質問や心配事に対しても話をしてくれるかなども判断材料になります。
その他、検査結果の説明にわかりやすい表現をする、治療や薬について簡単な説明をする、病気の種類によって専門病院へ紹介するなど、一般的な事柄ですが、確認しておくとよいかもしれません。
以上は、あくまでポイントとなるところで、すべて満たす必要はありません。最終的に自分自身が受診した際に不安がなく居心地が良ければ(悪くなければ)、相性が良いと考えられます。
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